
17年前。
日本福祉大学(通信制)に入学したいって女性からメールを貰い、推薦状を書いてあげた。
実は同大は卒業生(同窓会員)の推薦状があると、選考料1万が無料、入学金3万円が半額と、計2万5千円引きされるのです。
だから、ネットで卒業生を見つけると、微妙というか絶妙な距離感を持ってDMを送ってくる人たちがいて、2~3回のやり取りを経て、「推薦状を書いてください」みたいな依頼をしてくる人が多い。正直、このやり取りはウザい。

上記の表には、下部に「日本福社大学同窓会会員・準会員(教職員・本学在学生等※)に推薦された方」というところがあって、正科生の選考料と入学金が減免される対象となっています。
普通、卒業生にしてみれば、そんな見ず知らずの人の要求に応じるメリットは何もありません。普通は放置します。だって紹介者(推薦者)側である私たちも個人情報を相手に晒すことになるのです。
現実に、ただの割引券発行マシンのように要求されたり、または「あなたも紹介料が貰えるんでしょ?」的な態度の人もいて、嫌な思いをした卒業生も多いと思います。(紹介料みたいのは無いし、表彰もされない)
驚いたのは、「松本さんの個人情報(在籍時の学籍番号・現住所・勤務先名など)をメールで送ってくれれば、私の方で作成します。お礼は1万円でどうですか?」なんて、ほぼ偽造みたいなことを宣言して個人情報を収集しようとする猛者まで現れる始末。
こういう「自作推薦状」や「お礼1万」みたいなものに応じる訳もなく、仮にそんなことが大学にバレたら気分が悪いので、協力は断りました。
でも、2万5千円が割り引かれたら、それだけで生活は少し楽になるし、書籍購入費にもなる。物価高騰の今でも、中古のPCなら買えてしまうかもしれない金額です。
これがきっかけで日本福祉大学へ入り、福祉関連の従事者が増えたり、または学者が誕生するかもしれないし、これがきっかけで学生が増え、大学の収入も良くなると考えれば、基本的には断る理由はないのではと考えています。
なので、私は「俺の著書を読んだ連中は俺の友達。
だから、推薦状、誰にでも書いてやる」という宣言をブログで行うことにしました。
すると、今度は「本を買えば推薦状書いてくれるってやつ、まだやってんですか?」みたいな失礼なメールも来る。平身低頭とまではいかなくても、もう少し真摯な態度で依頼することってできないかなぁ…と思って、条件を設定しました。
私の条件はこれ。
1.私の本を読む(図書館でも古本でもいい)
2.入学後はSNSで相互に連絡をやり取りする(という形式的な関係維持)
3.卒業までがんばる(という目標を立てる)
だけど、あからさまにAmazonのレビューをコピペしただけの感想文とか、SNSでフォロー・友達申請をしないとか、人の親切につけ込んで「割引券発行機」として使おうとしている人がいるんだよね。こういう扱いをされた時はもうやめようと思ったよ。
それでも、入学の動機になればいいと諦めていたところ、2012年の3月、卒業生からお礼状が届きました。画像の手紙です。しかも手書き。17年前に推薦状を書いて、15年前にお礼状ということは、2年で卒業したってことですね。
ぶっちゃけ、見ず知らずの「友達」であり、「後輩」なのだけど、この手紙1通で、元気貰いました。
こういう、「誰かの人生にプラスの影響を与えた」というのはうれしいし、あの時の2万5千円がまじめな後輩の小遣いになったと思うと光栄だよね。これなのよ。
ちなみに、何だかんだで2~30人の推薦状を書いたと思うけど、実際にお会いしたのは私の2つ年上の男性1人でした。もちろん、男性・女性ともに出会い目的でもありません。
けど、何か面白い人がいたらいいなぁというのはあります。ユルい距離感で付き合っていただければと存じます。
例えばこの本、私も著者のひとりです。




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