放送大学は「入門・基礎・初歩」が鬼門

おすすめ大学紹介

放送大学の学生あるある。

「入門」「基礎」「初歩」などの修飾語が科目名にある科目は気をつけろ

例えば、「日本文学入門」とか、「初歩のフランス語」、「数学基礎論」など、入門・基礎・初歩など「初学者向け」と想像できる修飾語がついている科目名は気をつけなければいけません。
初めて入学する人たちは気をつけるどころか、避けた方がいいというくらいです。

通信制とはいえ、大学に入学するとなると、基礎的なところを学びたいし、応用編的な科目よりは入門編を選ぶのは普通です。もちろん、大学側も「新規入学者が基本的なところから学べるように」と考えて教科書を制作し、番組を構成しています。

道交法や車の構造を学んでから運転するか、いきなりオートマ車を運転するか

自動車学校へ入学すると、基本的な道路交通法、車の基本構造、運転するために必要な基本動作(安全確認・シートベルト・エンジン・ウィンカー・ブレーキ・アクセル等々)を学びますが、ふだんから父親やタクシーなどの運転技術を見てきた若者は、意外に運転できてしまうものです。だから、基礎的なことを教えるよりも、まずはいきなり運転させてしまえば、がぜんやる気が出ます。もちろん、自動車学校でそれをやると、死亡事故に発展することがあるので、そんな教え方はいけません。

放送大学に初めて入学する人の科目選び

放送大学に入学する場合、基本的には放送授業を履修登録します。面接授業に振り替えられるオンライン授業もOKですが、とにかく新規入学者向けに開講されたと思しき科目名のものは徹底的に避けます。
私には中卒で放送大学卒業を目指している教え子君がいますが、彼に指示したのはこの選び方。とりあえず5科目(10単位)を履修登録するとして。その構成はこんな感じ。

1.履修登録する3科目は過去2回の平均点が90点以上のものを選べ

2025年度第2学期 学部授業科目案内より転載。司法・犯罪心理学で、2024年の平均点が90点以上となっている。

放送大学が発行している授業科目案内には、過去の単位認定試験の平均点が書かれているものがあります。つまり、平均点の高い科目の単位認定試験は比較的易しく、自宅でweb受験するのであればテキストを参考にできるのですから、合格点は容易に超えられます。
実際、私の教え子君はの評価を受けました。

2.とにかく自分の興味のある分野・得意分野を1科目選べ

2025年度第2学期 学部授業科目案内より転載。

これは、さほど勉強しなくても知識はあるし、自分の仕事に関連するので学びやすいし仕事にも活用できるという点です。例えば私なら「学校リスク論」。単純に、教育ジャーナリストとして活動する上で、大まかな問題は知っていますが、学術的な研究とか最新の情報などを知りたいと思っていたらこれを選ぶと思います。
マスコミに勤務しているならメディア論とか、客商売をしているならサービス産業関連、看護や介護の分野なら看護学そのものや福祉政策関連のものがありますね。とにかく、さほど勉強しなくてもいいという科目を選びましょう。

3.当たってくだけろ的な科目を1科目選べ

2025年度第2学期 学部授業科目案内より転載。

もともと文系の人なら理系、理系の人なら文系といった感じで、興味はあるけど敷居が高い科目ってあります。
法学部卒の私が放送大学へ初入学した時は、放送大学に宇宙科学・量子力学・相対論などの科目があったので、自然の理解専攻へ入学しました。
ただし、これはかなり大変で、放送大学といえども分野違いの科目は大変なのだと思い知らされました。どうにか2年半で卒業しましたが、一度も理系科目を学ばない人生より、ダメモトで受けてみる専攻はそれなりに楽しかったのでした。

「入門科目」はていねいすぎて難しい

入門・基礎・初歩などのついた科目はつい「簡単ってことだろ?」と、安易に選んでしまいがちなのですが、実は鬼門です。
私の教え子君はこの1年で 「初歩からの物理」と 「身近なネットワーク」 を落としました。落単して落胆するというラクタン状態。特に「身近な…」は履修登録時の平均点が90あったのですが、おそらく試験問題の難易度を変更されたせいか、後に70台になっていました。
入門・基礎・初歩が難しくなってしまうのは、大学側が「物理を勉強するなら、この程度は知っておいた方が良い」と、広い範囲のことをていねいに説明していることが問題です。どちらかといえば親切です。しかし、通信制という教育方法は、ていねい過ぎると飽きたり、集中力が続かないものです。理論的なことを説明されて理解できたら楽しいものの、その説明の途中でわからなくなると、学習が地獄になってしまうのです。
ちなみに20年ほど前、私は「経営学入門」に2回ほど履修登録しました。2回登録したということは、試験回数は4回です。当時は今と違って試験会場での受験でしたが全部ダメでした。
だけど、その上位科目のはずの「経営学」ではAを取ったし、「管理会計」「財務会計」も取れましたし、産業と技術専攻を卒業できています。
つまり、専門性が高ければ高いほど、出題側は「あまりにもマニアックにしてしまうと申し訳ない」という志向になるためか、単位認定試験は印刷教材から見つけやすいとか、知識がなくても選択肢の雰囲気からわかる問題が出題される傾向にあるのです。

理不尽な単位認定もまた学びである

同じ2単位でも、難易度がはるかに違う。事前学習ゼロで挑んだ試験でAが取れたのに、ちゃんと視聴してテキストも読み込んだのに落単という残念なこともありえます。大学という学びの場で起こる理不尽です。でも、この理不尽を超えることで得られる達成感というのもあるはずです。

ちなみに、平均点が50点台という科目があります。

2025年度第2学期 学部授業科目案内より転載。

平均点が60点を下回っているということは、「単位を取れた人がいなかった」という可能性すらあります。択一式なのにです。私はこんな超おそろし科目は大変興味があります。どれだけマニアックなのか、とんでもない出題なのではないか等、そそられるんです。こんな科目に挑戦して単位を獲得するのも、逆にラクタンするというのも、これはこれで面白くないですか。

そんなこんなで、私が初入学者にお勧めしている、「簡単に取れる科目を3、興味がある科目を1、挑戦モードの科目を1」というのは、それなりに理解していただけると思います。

みなさん、まずは楽に単位を取るところから始めましょう。


中卒・中退・不登校 誰でもイキナリ大学生

コメント

タイトルとURLをコピーしました