現役の時、浪人したくないとの想いで滑り止めの大学へ行ったけれど、第1希望や名門大学へ行きたかった人にとっては、大学に通いながら「仮面浪人」をするとか、通った大学の単位を使って「編入」をするというのよくある話です。

中央ゼミナールの「まるわかり大学編入データブック」は、全国の国公立大学・私立大学の編入状況を調べて書籍にしたもので、なかなか収拾できない情報をまとめたものであります。
私は1989年に立正大学文学部の夜学に入学し、いわゆる仮面浪人を経て1990年に神奈川大学法学部へ合格しました。編入そのものではなく、1年次から入学することにはなったのですが、立正大学で修得した単位のうち、27単位を神奈川大学の単位に振り替えることができたため、いきなり単位をたくさん持っている立場になりました。
不思議な学生生活でしたが、英語・中国語・体育など、大学1年生で修得すべき科目をすっとばしてしまったため、同級生の友人が少ないというのが悩みでした。そう、外国語と体育は友達作りに大切な科目なんですよね。
そう考えると、編入とか転部とかって、安易に行ってしまうと、大学での友達づくりに大きな足かせとなってしまうということですよね。
現実に、神奈川大学の当時の法学部二部(夜学)から転部、短大部からの編入をしてきた人たちもまた、友達づくりに苦労していました。だから、大学で「友達づくり」と考える人は、編入とか転部は危険なのかもしれません。
ただ、私がこの編入のような学生生活を経験した頃とはだいぶ事情が変わっています。どうしても学生数を充足させたいと考えている4年制大学が、短大や専門学校の卒業生を対象に編入を多く受け入れるようになっています。
ロスの少ない大学編入と友達づくりを両立させるためには、「同年代に編入者がどれくらい多くいるか」が鍵です。そういう意味では、こうしたデータブックで、10人とか20人とかを編入で受け入れている大学を探すというのもありかと思います。
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