知人の弁護士に泥棒扱いされた話

司法制度・弁護士・検察官・裁判官

20年くらい前の話。

知人の弁護士が私の事務所を訪れた時に、紅茶を振る舞った。

すると、その弁護士がティーバッグを見て聞いた。

弁「松本さん、この紅茶、どうしたの?」

私「ガストから貰ってきました」

この回答を受けて、その弁護士が語気を強める。

弁「それって窃盗だよね」

その弁護士は、ファミリーレストランのガストのドリンクバーコーナーから、私が無断で拝借したものだと思ったらしい。

私「いや、行きつけのガストのドリンクバーに『お持ち帰りの場合は1個50円いただきます』と書いてあったので、10個選んで500円払おうとしたら、店員さんに『これ、無断で持ち出す人への断り書きなので、実は売れないんです』と言われて、元の場所に返すわけにもいかないので、差し上げますと言われたのよ」

と、詳細を述べた。

弁「あ、そうだったの。ごめんなさい」

松「あのさ、あなた被疑者に接見した時、こんな感じで罪を認めろとか言ってんじゃねーの?」

弁「弁護士なのに申し訳ない」

当時のガストには、スーパーでは入手しにくい「カモミール」とかのハーブティを多数揃えてあったので、わざわざ買おうとしたのですが、ほぼ泥棒扱い。もちろん、知人としてなので、笑い話で済ませることができるんだけど、きちんと「貰った」という説明をしているのに「窃盗」扱いをされるって怖いよね。

事実をどう認識するか、きちんと説明しても、一方的に捉える。
弁護士であっても、一流とされる大学を出ていても、人はこんな感じで誤るんです。
だから私は弁護士だろうが裁判官だろうが、専門家を名乗る人の意見は盲信しないようにしています。

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